はじめに

”トレンド”と聞いて思い浮かぶことは何でしょうか?

生活者の方のほとんどは、”雑誌”、”芸能人”といったキーワードが出てくると思います。

では、その”雑誌”、”芸能人”はどこに依頼が来て発信しているのでしょうか?

また、発案から始まり、生活者に届くまでにどのくらいの期間でそんな事が行われているのでしょうか?

普段は意識しない、ファッションの流行源を詳しく解説していきたいと思います。

 

全体の流れ

まずは全体の流れを見てみましょう。

このような流れでファッションが決まっています。

2年前に”インターカラー”と”色彩動向調査”と”社会動向”の3組織がそれぞれ必要な情報を提供します。

簡単に説明すると”インターカラー”は『センス』、”色彩動向調査”と”社会動向”と『マーケティング』といった役割になります。

その3者が提供した情報を”JAFCAファッションカラー(日本流行色協会)”と言う日本の組織(選出加盟国は後述)が総合的に判断した色がトレンドカラーになります。

そして、”JAFCA部会員(年会費15万円)”に情報発信され、社内に持ち帰り、アパレル会社として商品企画、商品化を経て生活者に商品が渡ります。

では、細かく見ていきましょう。

 

ステップ1:まずは”インターカラーとパントン社”が流行色を決定!

 

実は一番最初に決まるのが流行色です。

どのように決まっているのか説明していきたいと思います。

流行色の方向性を決めているのは、1963年に発足した、唯一の国際間で流行色を選定する”国際流行色委員会(インターカラー)”と呼ばれる機関と、

インターカラーとは別に、独自の流行カラーを選ぶ団体の一つが色見本帳で世界的に有名なアメリカのパントン社の現在では2者が決めています。

※パントン社は、ファッションだけでなく、デザイン、食、エンターテイメント、モノ、インテリア、テクノロジーなど幅広いリサーチを行い、カラー・オブ・ザ・イヤーを選定しているそうです。

加盟国を代表する色彩情報団体で構成されていて、協議でファッション流行色を選定しています。

加盟国各国の色彩情報団体があらかじめ選んだ色をプレゼンしあいます。

お互いの提案に対する理解を深めながら2日の間かけて流行色を決めていきます。

これは、世界的に最も早い時期のトレンドカラーの選定であり、インターカラー選定色の方向は、その後に発表される世界各国のトレンドカラー情報の、いわばトレンドセッター的な役割をしています。

 

実際のシーズンの約2年前の6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーが決定します。

この段階で、流行色の基本的な方向付け(国際流行色)が決まりました。

ここから各国の色彩情報団体が、国内の市場にあわせてトレンドカラーを発信していきます。

日本においては、JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)がその役割を担います。

実際には、①レディスウェア ②メンズウェア ③プロダクツ&インテリア ④メイクアップ というカテゴリに分けられてJAFCA会員に対して情報が提供されます。

 

加盟国 /加盟団体 (2015年1月現在15ヶ国 アルファベット順)
1:中 国 /China Fashion Color Association (CFCA)
2:イギリス /The British Textile Colour Group (BTCG)
3:フィンランド /Federation of the Finnish Textile Industries
4:フランス /Comité Français de la Couleur(CFC)
5:ドイツ /Deutsches Mode Instutut(DMI)
6:ハンガリー /L’Institut de la Mode Hongroise
7:イタリア /Italian Color Insight(COLORIS)
8:日本 /Japan Fashion Color Association (JAFCA)
9:韓国 /Korea Color & Fashion Trend center (KCFT)
10:ポルトガル /Centro Tecnológico das Indústrias Têxtil e do Vestuário de Portugal (citeve)
11:スイス /Schweizer Textil-Moderat
12:タイ /Thailand Institute of Fashion Reserch(inFASH)
13:トルコ /Turkish Clothing Manufacturers Association
14:スペイン /Escola Superior de Disseny(ESDi)
15:アメリカ /Cosmetic Executive Women – CEW Represented by Beautystreams

 

ステップ2:デザインや素材など総合的なトレンドが発信される!

 

流行色が決まった後は、総合的なトレンドが発信されます。

発信元は主にパリを中心としたスタイリングオフィスと呼ばれる"ファッショントレンド情報会社"が中心になります。

「TREND UNION」の画像検索結果

TREND UNIONやPROMOSTYL、Nelly Rodi、carlinあたりが有名どころです。

各社が、ジャンル別のトレンドブックを販売したり、トレンド予測セミナーを開催したりという動きが出てきます。

トレンドブックは、ファッション業界プロ用のファッション誌といったところ。デザイナーやバイヤーが参考にするそうです。

トレンドブック、中身も外身もかなりオシャレなので一般人でもコレクターがいます..

例えばPROSTYの2016年のトレンドブックだと2冊で44万円(税別)と高価です。

下の写真は、TREND UNIONのトレンドブックです。

トレンドブック

 

ステップ3:素材の方向性の提案・決定

 

続いての流れは、"素材"です。

ここで言う素材とは、布地(テキスタイル)と糸です。

布地は糸で出来ているので、順番は糸➡布地となります。

“ヤーン展”とか“テキスタイル展”とか聞いたことがあるという方がいらっしゃると思いますが、ずばり“糸の展示会”と“布の展示会”です。

インターカラーで国際的流行色が決まってから半年後〜1年後くらいまでの期間にヤーン展、テキスタイル展が開催されます。

購入者は、主にデザイナーやアパレル会社。

ヤーン展では、expofil(エキスポフィル)、pitti filati(ピッティ フィラティ)あたりが有名どころです。

ピッティフィラティは、スナップで有名なピッティウォモの取材団体であるPITTI IMMAGINEが開催しています。

Pitti Filati 76: le immagini del salone - 012

テキスタイル展では、

tissu premier(ティッシュプルミエール) @フランスのリール

idea como(イデアコモ) @イタリアのコモ

moda in(モーダイン) @イタリアのミラノ

prato expo(プラートエキスポ) @イタリアのフィレンツェ

premier evision(プルミエールヴィジオン) @フランスのパリ

あたりが現在、国際的に影響力をもつと言われているそうです。

 

テキスタイル展

ステップ4:デザイナーのコレクション開催

素材を選定した後は、コレクションに向けた服作りです。

デザイナーやパタンナーが丹精こめて作り上げた服が、コレクションにて発表されます。

ファッションショーは世界各地でありますが、

有名どころだと、世界4代ファッションショー

・ニューヨーク・コレクション

・ロンドン・コレクション

・ミラノ・コレクション

・パリ・コレクション

が有力なファッションショーになります。

 

他にも、東京コレクション、ソウルコレクションなど世界にはたくさんファッションショーが開催されています。

 

この段階で販売の半年前あたり。インターカラーで流行色が決まってから1年半経過しています。

Yohji Yamamoto | Spring 2015 Menswear Collection | Style.com

ステップ5:ファッション誌を中心とするファッションメディアからの情報発信

 

コレクションと時を同じくして、ファッションメディアから新作情報がドンドン発信され、私達のところに届きます。

世界的に有名どころですと、

・VOGUE(ヴォーグ)

・ELLE(エル)

のファッション雑誌が有名です。

それと同時か少し後くらいのタイミングで、より身近なファッション誌(ViVi、non-no)でも情報が出てきます。

「VOGUE」の画像検索結果

近年はバーバーリーでも話題になったファッションショーのネット配信。

これからネット配信も主流になる可能性があります。

 

まとめ

以上がファッションの流れになります。

今までは、冒頭の組織図のように情報の流れ方が決まっていましたが、

ITの進化に連れて、個人でもトレンドを発信していける時代が近づいています。

”ブランドメディア”と言う言葉があるように、ITの力を借りて自ら情報を発信すると、ファッション雑誌やアパレル会社と同じような影響力を持つ者も現れると言われています。

現に、HIKAKINやはじめしゃちょーが所属するYoutuber事務所の”UUUM”。

元々は他と変わらない一般人の集まりだったのが、テレビ局をも上回る大きな会社になっています。

 

LoShunaも、こうしてコラムを書いていますが、

普段、考えている事、感じている事を皆さまにホームページやSNSを通して発信していきます。

フォローよろしくお願いします!